お弁当で食中毒になる原因は?菌の繁殖について 対策・予防方法は?

暖かくなるこの季節、自宅で作ったお弁当の食中毒が心配ですよね。

せっかく作ったお弁当、美味しく食べてもらう為に

食中毒の原因や、菌の繁殖、予防や対策についてまとめてみました。

作る時や詰める時の注意点はこちらの記事↓で紹介しています。

お弁当のおかずで食中毒?お弁当箱の管理と調理中に注意するポイント!

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お弁当で食中毒になる原因とは?

そもそも「食中毒」とはなんなのでしょうか?

「食中毒」という言葉自体は、テレビや新聞などで見かけますが

具体的に「何がどうなった状態?」と聞かれると

意外とよく分からないことが多いのでは?

食べ物が腐ること?

食べ物に菌が付くこと?

食べた後の嘔吐や下痢のこと?

防ぐには新鮮な食材を使えばいいの?

食べる前にしっかりと温めれば大丈夫なの?

そもそも食中毒とは何なのか?

食中毒というのは「食中毒菌」が繁殖することによって起こります。

「食中毒」と一口に言っても、その原因となる菌は沢山あります。

これからの温かくなる時期に心配される「お弁当の食中毒」は

細菌性食中毒に分類されるものが多いようです。

そして厄介なことに細菌の種類によって「どういう対応で防げるのか」が違うので・・・

新鮮な食材を使ったから大丈夫

しっかり温めたから大丈夫

すぐに冷凍したから大丈夫

というように●●したから大丈夫!などと

「ひとつの対策だけで完璧に予防できる物では無い」のです。

では、どうすればいいのか?

ひとつの対策だけで完璧に予防することは難しいですが

「コレは気をつけたほうがいい」という

お弁当を作る際の注意点を、いくつか挙げてみます。

◆ホカホカの温かい状態のままフタをしない

◆汁気のあるものを入れない

◆卵にはきちんと火を通す

◆水分の多い生野菜を入れない

◆お弁当箱の洗浄をきちんとする

◆食材に素手で触らない

などなど。

ひとつひとつの解説はこちらの記事でどうぞ↓

お弁当のおかずで食中毒?お弁当箱の管理と調理中に注意するポイント!

食中毒菌の繁殖などについて

食中毒の原因となる最近の繁殖が一番活発になるのは

30℃~40℃の間と言われています。

10℃以下だと繁殖の活動が鈍くなり、60℃以上で熱に弱いタイプの菌が死滅

75℃以上で大体の菌が死滅するそうです。

食べる前に加熱すれば大丈夫?

それなら「食べる前に温めれば大丈夫なのでは?」と考えがちですが

菌の中には「加熱で死滅はするが、毒素は残り下痢や嘔吐の原因となる」という

厄介な特徴があるものもいるようなので、加熱したからといって安全とは限りません。

凍ったままのものを入れるのは?

では逆に「冷凍したものを詰めてくればいいのでは?」と思うかもしれませんが

解凍される途中にも菌はドンドン繁殖しますし、凍らせていない他の食材との温度差によって

お弁当箱の中に水滴が出来てしまったりすると、かえって菌の繁殖に好都合な環境を

作り出してしまうことにもなります。

また市販の冷凍食品で「自然解凍OK」となっているものは

調理の際に「無菌状態」にしてあるようですが・・・

「昨日の夕飯の残りを凍らせておいた」と言う場合は、そもそも菌がついていたり

夕飯の時点で「食事に使っているお箸」に触れていたりすることもあるので

冷凍したから大丈夫、とは言えないようです。

でも、傷んだものは味や臭いの変化で気づくのでは?

そして「痛んだものは臭いや味が変化するだろうから気づくでしょ?」

「違和感を感じたら食べなければいい」と言う意見もあるようですが

匂いや味には変化が無いけれど「食中毒を起こす状態になっている」という

嗅覚や味覚で気づけない種類の原因菌もあるのです。

抗菌加工のお弁当箱なら安心?

また「うちで使っているお弁当箱は抗菌加工がしてあるから大丈夫」と

考えている奥様もいると思うのですが・・・この抗菌加工というのは

あくまで「お弁当箱の表面に施されている」ので、食材自体の菌の繁殖を

防ぐ効果があるわけでは無いのです。

昔から梅干しなどお漬物を入れると平気と聞くけど?

昔から「腐らないように梅干を入れておく」「お漬物を入れておけば傷まない」

なんて話も聞きますよね。これもまたお弁当全体に効果があるわけではなく

また最近は「減塩タイプ」の物が多かったりするので全く効果がない場合もあるようです。

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食中毒にならない為の対策・予防方法は?

「もう、手作りのお弁当は止めた方がいいのではないか。。。」

と言うような話ばかりになってしまいましたが^^;

先ほどいくつか挙げた「お弁当を作る時の注意点」に加えて

食中毒防止の為にとれる対策を、いくつか紹介しますね。

保冷バッグや保冷剤の利用

内側がアルミ素材のクーラーバッグになっているお弁当箱入れに

ケーキなどを買った時についてくる保冷剤を入れたり

凍らせた飲み物を一緒に入れたりすることで、お弁当の温度の上昇を

抑えることが出来ます。

炎天下の車の中にずっと置いておく、なんていう場合は

さすがに高温すぎるので難しいかもしれませんが

通勤+冷房の効いた会社の中に置いておく、なんていう場合には

効果が期待できると思います。

食べる時にレンジで暖めることができる環境であるかたにオススメです。

逆に高い温度のまま保温する

現場仕事の職人さんなんかが昔からよく使っている「ランチジャー」という

保温効果に優れたお弁当箱があります。

製品にもよりますが、6時間位ならかなり高い温度のまま保ってくれますし

温かい状態で食事が出来るのはいいですよね。

ちょっとかさばりはしますが、車で移動される方にはオススメです。

その他 注意すべきこと

中途半端に温めたものを入れない

冷凍食品を使う場合の注意点です。

「食べる時に温めるから今ホカホカにする必要は無いけど、カチカチだと形が変わらなくて

詰める時に不便だからよっとだけ解凍しよう」なんてこと無いですか?←私コレやってました^^;

先ほどいったように「自然解凍OK」のものは無菌室で調理するなど

食中毒予防をきちんと考えられているものですから

中途半端に解凍するのは避けたほうがいいです。

おにぎりの具は保存性の高いものを

握る時に直接手で触れないというのは勿論ですが

入れる具にも気をつけましょう。

塩が強く効いたもの、醤油で濃い味に煮しめたものなどがオススメです。

梅干(減塩以外)塩鮭 そぼろの牛肉 佃煮 鰹節など。

指や手の傷・結婚指輪にも注意が必要です

食材に素手で触れない、というのは先ほどお話しましたが・・・

「ちょっと盛り付けの調整」とか「海苔弁の海苔が箸で取りづらくて」なんていう時に

考えるまもなくパッと手が出てしまうことってありますよね。

そもそも朝は忙しかったりしますし^^;

手に傷がある場合、そこには食中毒の代表的な菌「黄色ブドウ球菌」がいると

考えた方がいいそうです。傷があるときは調理用の使い捨て手袋を使うと安心です。

また、結婚指輪の裏側にも菌が潜んでいることが多いので

調理を始める前には(出来れば指輪も外して)しっかり手を洗うようにしましょう。

最後に:菌に負けない身体作りも必要♪

食中毒の原因や防止の対策をご紹介しました。

ちょっと面倒だし、朝の忙しい時間にそんなとこまで構ってられない!

っていうこともあるかとは思います^^;

が、ココ最近の夏の暑さは、かなり厳しいですよね^^;

暑い時期のお弁当による食中毒発生!なんて事の無いように

頑張って「安心美味しいお弁当」を作ってくださいね♪

最後になりますが、同じものを食べても「食中毒になる人とならない人」がいたりします。

疲れが溜まっていたり、寝不足やストレスなどで免疫力が落ちていたり

偏った食生活で腸内バランスが乱れていたりすると、食中毒になりやすくなります。

体調を整えることも「食中毒予防の一環」です。

美味しいご飯を食べて、しっかり休息を取り、毎日元気に過ごせるよう心がけましょう♪

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