手作りのお弁当は【愛情の証】または【節約のシンボル】として貴重なものですが(笑)
気温が上がってくるこの季節、食中毒を起こさないか心配になりますよね。
大切な家族が、美味しく食べて・元気に過ごせる為に
お弁当を作る時に気をつけるポイントをまとめてみました。
食中毒の原因などについてはこちら↓
お弁当で食中毒になる原因は?菌の繁殖について 対策・予防方法は?
お弁当のおかずで食中毒を起こさない為のポイント
バリエーション豊かなおかずで、お弁当を美味しく食べてもらいたい♪と
毎日お弁当作り頑張っていらっしゃると思いますが、暖かいこの時期には
特に気をつけたほうがいい種類のおかずや、詰める時のポイントがあります。
【温かい物はきちんと冷ましてからフタをするようにしましょう】
ホカホカの温かい状態でフタをしてしまうと、お弁当箱の中に水滴が発生します。
また、他のオカズの温度が上がる原因にもなります。
細菌は30℃~40℃の温度で一番活発に繁殖すると言われており
また、お弁当箱内に発生した水滴によって細菌が全体に広がってしまいます。
「出来たて・炊きたて」のうちに、すぐフタを閉めたほうが細菌が入らないのでは?と
考える方も居るようですが、実際はきちんと冷ましてからでないと
かえって最近繁殖の原因となるので気をつけましょう!
【汁気のあるものは水分を飛ばしてから入れましょう】
食品の水分は、細菌の繁殖にとても好都合です。
また先ほどの水滴と同じように、お弁当箱内全体に最近が広がる理由にもなりますので
汁気のあるものはしっかりと水分を飛ばしてから、お弁当に入れるようにしましょう。
【卵は全体にきちんと火を通しましょう】
夏場は卵を使わないほうがいいという話もありますが・・・
手軽に調理できることや、バリエーションが豊かなこと、彩りの面を考えても
卵焼きって便利なので、やはり使いたいですよね。
しっかり火を通してしまうよりも少し半熟部分が残っていた方が好み♪
という方も多いようですが、お弁当の場合はダメです!
しっかりと中まで火を通して下さいね。
トロトロの卵焼きは、自宅で食べる時に作るようにしましょう。
【生野菜・茹で野菜にも気をつけましょう】
水分の多い生野菜も、細菌の繁殖に好都合な食材となります。
また、ブロッコリーやインゲンなど、調理する時にすぐ使えるように
まとめて茹でて冷蔵庫に保存したりしませんか?下準備をしておくと便利ですよね。
でも!そのままお弁当に入れるのは避けたほうがいいでしょう。
水分の多さもありますし、冷蔵庫で保存していてもやはり細菌は少しずつ繁殖します。
ウインナーなどと一緒にしっかり炒めるなど、しっかり再度火を通して水分量も減らしてから
使うようにしましょう。
【飲み物や一口サイズのゼリーを凍らせて一緒に入れるのもオススメです】
しっかり冷ましたお弁当でも、通勤途中や会社に到着してから食べるまでの間に
温度が上がってしまいますよね。冷蔵庫に入れておける環境であればまだいいのですが
なかなか難しい場合が多いと思います。
食べるまでの間、しっかり保冷してくれるだけの保冷剤を一緒に入れる、というのも
ひとつの手ではありますが・・・何個も入れるとかさばるし、重いですよね。
そんな時には、飲み物を凍らせておいてクーラーバックタイプのお弁当袋に一緒に入れたり
凍らせたゼリーを一緒に入れておくのも効果的です。
食中毒はお弁当箱からも発生?
温度や水分に気をつけておかずを作っても、それを入れるお弁当箱に細菌がいると
これも食中毒の原因となります。
お弁当箱の取り扱いについての注意点をご案内します。
【お弁当箱についた油分なども毎日しっかり洗いましょう】
お弁当箱についた油分や、乾燥したご飯粒などは
よく洗ったつもりでも意外と洗いきれずに残ってしまうことがあります。
また、エコや彩りのことも考えてシリコンのカップを使っている方も多いと思いますが
裏表ひっくり返してしっかり洗ったつもりでも、ヒダの間や角に汚れが残っていたりします。
洗う前に、洗剤を溶かしたお湯に浸けておいたり、重曹や食器用漂白剤などを利用して
きちんと汚れを落とすようにしましょう。
【パッキンなど外せるところは分解して洗浄しましょう】
パッキンは、ぱっと見キレイな状態でも、外してみると意外と汚れていたり
フタ側の溝がヌルヌルしていたりと汚れが溜まりやすい部分です。
毎日外して洗うのは、正直ちょっと面倒くさかったりしますが(笑)
なるべく小まめに取り外して洗うようにしましょう。
溝が細く、スポンジやブラシで洗いきれない場合は食器用の漂白剤や
重曹などを利用して汚れを落とすようにしましょう。
溝には、麺棒(調理器具じゃなくてメイク等で使う方。笑)を利用するのもオススメです。
マメにやっている方が、汚れが残らないので楽だったりもしますよ。
【市販の抗菌シートを利用】
おかずに気をつけて、お弁当箱もきれいにした!
でも・・・食べるまで置いておく場所が、車の中や持ち歩いている鞄の中だったりすると
やっぱり心配ですよね。
そんな時は、市販の抗菌シートをオカズの上に載せておくのもいいですよ。
わさびの成分が入っているものなど、細菌の繁殖を食い止める効果があるものが
何種類もあるので(百均でも見かけますね)利用してみるのもいいと思います。
【保冷のお弁当箱・保温のお弁当箱】
冒頭のおかずの話のところでも簡単に説明しましたが、食中毒の原因となる細菌が
一番活発に繁殖するのは30℃~40℃と言われています。
そして10℃以下だと繁殖の活動が鈍くなり、60℃以上で熱に弱いタイプの菌が死滅
75℃以上で大体の菌が死滅するそうです。
なので「お弁当を冷たい状態で保つ」または「逆に温かい状態で保つ」というのも
食中毒防止には効果があるようです。
フタの内部に保冷剤が入れられるお弁当箱もありますので、冷凍した飲み物と
保冷機能の付いたお弁当箱入れを併用するのもありですね。
逆にランチジャーという保温機能の優れたタイプのお弁当箱もあります。
現場仕事の職人さんなんかが使っているのを見かけますね。
ただ、この保冷と保温は「食中毒防止にはいいけど、でも・・・」という事がありまして。
まず「保冷の場合」→冷たいお弁当は美味しくない。
食べる時にレンジで温められる環境であれば言いのですが・・・
温められないとなると、ちょっと切ない感じですよね^^;
次に「保温の場合」→ランチジャーはかさばる。
売り場などで見たことがある方はご存知だと思いますが、ランチジャーは結構大きいです。
お弁当を持参する人が増えたこともあり、大きさも色々出てはいますが
男性が満足できる量のご飯が入るタイプだと、コンパクト設計のものでも高さ20cm位は
あるので、電車で通勤されている方は敬遠されるかもしれないですね^^;
調理中に出来る食中毒防止の注意点は?
では最後に、調理の際に気をつけることをご案内しますね。
【まな板・調理台・調理器具を介して食材に細菌がつかないように気をつけましょう】
野菜についている土や、食品トレーの外側などには細菌がいます。
調理の最中に、調理台やまな板の上に洗う前の野菜や食品トレーを置くことって
普通にありますよね?
そこに「食材・菜箸などの調理器具」が触れると、細菌が移ってしまいます。
「ちょっと神経質じゃない?」と思われるかもしれませんが・・・
菌が繁殖しやすいこの季節は特に、極少量の菌が元で食中毒!ということが
考えられるので充分に気をつけたいところです。
【詰める時に素手で触らないようにしましょう】
気をつけて調理したおかずをお弁当箱に詰める時に、チョイッと素手で触ってしまうこと
ありませんか?「あ、ウインナーずれた。チョイッ」とか(笑)
このチョイで、ブドウ球菌が食材についてしまうことがあるんです^^;
ちょっと面倒でも、お箸やトングを使うように気をつけましょう。
【おにぎりを握る時・ちくわに何か詰める時も素手はダメです】
おにぎりを握る時や、ちくわに何か詰める時(笑)など
ちょっと細かい作業などをする時も、素手では触らずにラップを使ったり
食品OKのビニール手袋を使うようにしましょう。
あ、あと海苔弁当の海苔なんかも「ヒョイ」と素手でやりたくなりますが
こちらもお箸を使ってやりましょう。
まとめ
お伝えしておいて言うのもなんですが・・・正直面倒なこともいくつか^^;(笑)
自分も仕事に行く支度があるし、ゴミも捨てなくちゃいけないし、洗濯も干すし
出来れば掃除機も朝のうちに終わらせたいし・・・主婦の朝は忙しいんです!!
なるべく手早く作りたいのに「チョイ」とか「ヒョイ」とかダメなの!?って(笑)
我が家は、主人の分を1個作るだけなんですけど、もしこれが・・・
◆おかずにうるさい旦那の分
◆食べ盛りのお兄ちゃんに、お昼と部活前用に2個
◆キャラ弁じゃなきゃイヤ!とかいう手のかかる娘の分
【合計4個を毎朝】
なんて状況だったら・・・「チョイ」も「ヒョイ」も必須でしょ!って(笑)
そう思ったりはしつつも・・・でもやっぱり!
家族には美味しくお弁当食べて欲しいし、もちろん食中毒は防止せねば!と。
ここ数年は夏の暑さも、昔と違いますしね^^;
ちょっと神経質なくらい気にしても、ちょうどいいのかもしれません。
食中毒防止の為に気をつけるべきことを知って
家族に喜んでもらえるお弁当を作っていきましょう♪
・・・私も頑張ります!(笑)
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