アトピーなど痒みを伴う肌トラブルがある場合「掻かない」というのは、悪化させないための基本。ですが、起きている間はまだ何とか我慢しても、寝ている間は無意識に掻きむしってしまい、朝になったら布団が血だらけで顔や体もボロボロになっていると、ホントがっかりしますよね。
生まれつきアトピーの私が、あの手この手で取った対策をいくつか紹介します。人によって合う合わないがあると思うのですが、何か参考になる事があれば幸いです。
※食事や生活習慣についてではなく、物理的な対策の話です。
夜中に無意識に掻いてしまう部分の保護
腕や脚の場合、伸縮性のある包帯を巻くのが便利なのですが、直接巻くと包帯の跡が痒くなるんですよね。靴下のゴムの部分が痒くなる感じと一緒です。
そして、患部がただれていたりすると、滲出液で包帯が固まって傷にくっついてしまいます。コレ取る時に地獄の痛みが伴います。
なので、体に直接包帯を巻かずに、ガーゼなどを当ててから包帯を巻くようにしていました。包帯を外してから、ガーゼごとお風呂に入り(場所によっては洗面所でも大丈夫です)少しずつ剥がすようにすれば痛みも軽減されます。
あまりにガッチリ固まってくっついちゃってる場合は、外さずに包帯をした状態で日中も過ごして、夜の入浴時にゆっくり剥がしながらケアをするのもひとつです。
寝ている時に掻かないように手袋
どんなに爪を短く切っていても、ガリガリ掻くとどうしても爪で傷をつけてしまいます。なので、手袋をして寝るというのもひとつの方法です。
ですが、ただ手袋をしただけだと無意識に外してしまうんですね。なので、医療用の紙テープなどで、手首の部分をぐるぐるっと巻いていました。
この方法はうまくいく時もあるんですが、痒みがあまりに強い時などは手袋をしたままゴリゴリこすっちゃって、元々の患部だけでなく周囲もすりむけたようになってしまったり、または思うようにかけないことにイライラして、飛び起きて手袋をむしりとってバリバリ掻いちゃう・・・なんてこともありましたw
私は外してしまってダメだったのですが、手首にマジックテープが付いているミトンのような「掻き毟らないための手袋」が昔あったんですね。今もあるのかなぁと調べてみたら、私が使っていたものとは違いますが、生地が二重になっていて滑って掻けない、という掻き毟り防止手袋を見つけました!
外れないような工夫は必要そうですが、コレ良さそうですね。
|
寝ている間に顔を掻く 髪の毛が触れない工夫
肌が荒れて敏感になっている時って、髪の毛が1本触れただけでも「カユイカユイ!」となります。就寝時には髪の毛を除けても、ちょっと動くと髪の毛が顔に当たり刺激になるので、髪の毛が当たらないように工夫していました。
ナイトキャップをかぶったり、寝返りを打っても結び目が邪魔にならぬよう、おでこの上辺りに結び目が来るようにバンダナを巻いたりして寝てました。
これの弱点は「夏」です。暑いんですよね^^; 幅の広めのヘアバンドをしてみたりもしましたが、あっという間に外れてしまいました。寝相が良い方なら有効な手段です。ただし寝癖はガッツリつきますけどw
寝ている間に掻いてしまう原因 温度・湿度の調節
温度や湿度も結構大事です。私の場合は特に夏。寝汗をかくと汗が染みてピリピリしたり、痒みが強くなったりするので、朝まで快適な温度で眠れるようエアコンはつけっぱなしにしています。
電気代が~!と思いましたが、点けたり消したりするよりも意外と安い事が分かり(うちの場合は)夏の間は24時間つけっぱなしにしています。
★参考記事:エアコンをつけっぱなしで夏の電気代を検証 結果はコレ!
また冬に室内が乾燥しすぎてしまうと、ただでさえ肌バリア機能が低下したアトピー肌はカサカサして痒みが増してしまいます。寝る前に保湿もしますが、部屋の湿度が50%を切らないように、寝室に洗濯物を干したり加湿器を使ったりしています。
掻き壊さないためには深爪くらいがちょうどいい
掻かないための対策と言うより、掻いてしまった時のダメージを最小限にとどめるための策なのですが、常に深爪気味に爪を切り、切り口に尖った所が無いように目の細かい爪やすりでしっかりと角を丸めておきます。
爪が伸びるスピードは人によって違うと思いますが、私の場合は2,3日に一回は爪を切ってます。これは寝ている時だけでなく日中も効果があるので(起きていても無意識に掻いている事って多いものです)ぜひオススメしたいです。
掻けない様に手を縛る(あんまりオススメじゃないです)
ちょっと怖い感じですがw 昔の方がアトピーの状態がひどかったので、何度もチャレンジした対策です。ですが、この方法は「オススメしません」と言う意味で、痒みがある本人と言うよりは「ご家族の方に」書いています。
お子さんのアトピーで困っている親御さんも辛いと思うんですよね。で「そんなに掻くならいっそ触れないように縛ってしまえば良いのでは?」と思われるかもしれませんが・・・体の自由が利かなくて、寝返りは打てないし、起きてトイレにすぐ行けなくて焦るし、熟睡も出来ないので・・・コレはオススメしませんw
寝ている間のアトピー掻きむしり防止対策 まとめ
いかがでしたか?
痒みがある本人が辛いのはもちろんですが、一緒に寝ている家族もボリボリとかきむしる音で安眠できなかったりすると辛いですよね。
・・・と、私はボリボリ言わせるほうなので、申し訳ない感じですが^^;
■アトピー患部の保護
■掻けない様に手袋をする
■顔に髪の毛が触れない工夫
■汗を掻いたり乾燥しすぎないような温度湿度の調整
■掻いてしまった時のダメージを減らすために爪は短く
なにかひとつでも、かきむしり防止に役立つ事があれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント